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イラク南部湿原環境管理支援プロジェクト/第2フェーズ-A 評価会議 − 概要報告


パリ(フランス)
2007年4月20日


概要

UNEPイラク南部湿原環境管理支援プロジェクト/第2フェーズ-Aの評価会議が2007年4月20日、UNEPで開催されました。本フェーズの実施にはイタリア環境・国土海洋保全省(IMELS)がUNEPに支援を提供しており、その活動内容は、湿原の戦略的管理・開発計画の作成を推進するための能力開発に加えて、データの収集と管理に重点が置かれています。またUNEPはイラク環境省、水資源省、地方自治公共事業省と協力してプロジェクトを実施しました。

会議は以下の目的で行われました:

  1. イタリア政府からUNEPへの資金拠出によるイラク南部湿原プロジェクト/第2フェーズ-Aで、これまでに実施した作業の検討と評価。
  2. イラク南部湿原の持続可能な管理の推進に向けて今後注目すべき優先作業分野の特定。

イラク代表団はナルミン・オスマン環境大臣を筆頭に、環境省、水資源省、地方自治公共事業省の代表も参加しました。イタリア代表団にはIMELSの代表のほか、ネイチャー・イラクのメンバーも加わりました。

イラク環境省、水資源省、地方自治公共事業省、ネイチャー・イラク、UNEPが、プロジェクトの枠組みの中でこれまで実施してきたそれぞれの活動の状況を報告し、さらに、イタリア政府の取り組みやUNEPの関連活動の説明も行われました。





提言

本会議はこれまでに実施した活動の分析結果やその他の関連活動の検討結果を踏まえ、残る課題を解決するために、以下の追加作業の実施を提言しました。

  1. 情報の種類と流れの違いを認識した上で、UNEPを中心とした湿原情報ネットワーク(MIN)とイタリアの資金援助でイラク3省に設置されるウェブベースのGISシステムを統合する。イタリアの資金提供によるシステムは2007年9月までに構築の予定。
  2. イラク各省に設置された情報・データ管理システムの活用に向けた能力開発支援を引き続き行う。具体的には、省内の訓練された職員数の増加に向けた支援策として、継続的な教育やその他の方策の実施、訓練された技術者や専門家層の増加に向けた新たな職員の参加促進、各省の訓練された人材の定着を図る方策の推進、そして研修の実施を目的として、コンサルタントやイラク学術機関との契約を行う。
  3. 社会状況に具体的かつ明確な効果をもたらす取り組みを促進する。
  4. イラク国内の様々な活動やドナー国・機関の間の調整を行う。特にUNEPとイタリアは以下の課題に関して対話を深めることが求められる。
    • UNEPとユネスコが提案している世界遺産の生態系管理、およびメソポタミア国立公園/人間と生物圏(MAB)計画に関するイタリアの提案における協力
    • 2007年のニュー・エデン・プロジェクト構想とUNEPが提案するクルディスタン水資源環境管理提案に基づく、クルディスタンでの活動における協力
    • 人工湿地パイロットプロジェクトなど、UNEPプロジェクト第3フェーズの取り組み
  5. イラク統治の政治上、法律上の枠組みに配慮しつつ、湿原の戦略的管理・開発計画に向けて優先課題を明確にし、これに対応するために、環境省、水資源省、地方自治公共事業省、イラク湿原担当大臣に限らず、様々なイラク関連各省庁間の連携を引き続き支援する。戦略的管理・開発計画の制度的取決めだけでなく、そのプロセスを明確にし、関係イラク機関の合意を確保する。